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※本記事にはPRを含みます。内容は個人の体験談・一般情報です。制度や条件は地域・時期・事業者により異なります(2025年時点)。税・社会保険の最終判断は各窓口・専門家へご相談ください。

あわあわ
収入は製薬時代の1/3。それでも選んだのは、子どもの時間を3倍にする働き方でした。
研究→QA→調剤→病院を歩いたママ薬剤師が、パート設計のリアルを公開。106/130/150万円の壁の考え方、単身赴任の追加費用と節約、調剤vs病院の違い、シフト・家事外注のコツ、そして年収が下がった後の立て直しまで、一次情報で具体的にまとめます。
プロフィールと前提
家族構成・住まいの形(単身赴任の距離感や頻度)
- 夫が九州で単身赴任中。 九州での住まいは赴任先の仮住まいです。
- 私と子どもは四国に居住。 生活の本拠は四国。
- 帰省頻度は学期区切り・長期休みを中心に調整。
※プライバシー保護のため、地名・期間は概略のみ記載しています。
姉妹サイト「ママ薬剤師あわあわブログ」でも、ママ薬剤師の転職と働き方を深掘りしています → 【体験談】ママ薬剤師“最強”は本当?
就業形態(週何日・何時間・夜間/土日/当直の有無)、時給レンジ
- 病院でパート勤務。週あたり勤務日数・時間は学年行事に合わせて変動。
- 夜間・土日・当直なしのシフト中心。時給は地域相場レンジで交渉(詳細は非公開)。
2020年にパートへ切り替えた理由(健康・育児・職場事情・通勤など)
- 九州から四国へ引っ越したタイミングで正社員からパートへ
- 四国では調剤薬局の勤務時間が家庭リズムと合わず、まずはパートで柔軟性を優先。
キャリアの歩み(研究職→QA→調剤→病院)(検索意図:薬剤師の働き方比較)
各フェーズの仕事内容・求められるスキル・やりがい
- 製薬メーカー研究職:基礎/応用研究、データ整合性、再現性設計。やりがいは科学的貢献と成果の積み上げ。
- QA(品質保証):文書管理・バリデーション・逸脱/変更管理。現場横断の調整力が鍵。
- 調剤薬局:処方監査・服薬指導・在宅。患者接点でのコミュニケーションと薬歴管理。
- 病院(パート):入院・外来DI、チーム医療、多職種連携と臨床判断の速さ。
研究職/QAで身についた強みが臨床(調剤・病院)でどう活きたか
- 文献リテラシー→DI回答の質・速度が向上。
- 手順設計/再現性思考→薬局業務の標準化・病棟での手順見直しに貢献。
- 逸脱・是正のフレーム→インシデント分析~是正予防処置(CAPA)の型がそのまま活用可能。
年収レンジの変遷(大まかな比率やBefore/After)と満足度
- 製薬会社>調剤薬局>病院パートの順で収入は高かった。
- 現在の手取りは製薬時代の約1/3。ただし時間満足度・家庭満足度は上昇。
収入激減のワークライフバランス
- 収入低下を機に優先順位を再設計(子どもの時間/健康>収入)。
- 補填策として資産運用をスタート(リスク許容度の範囲で積立中心)。
- 働き方は“固定の安心”より“調整のしやすさ”を重視:行事月は稼働を落とし、長期休み前後で穴埋め。
「“お金の余白”より“時間の余白”。いま必要な余白を選べたのが良かった」
税・社会保険と「壁」対策
参考:(厚労省『年収の壁』特設ページのURL)厚生労働省|年収の壁(106万・130万の壁)Q&A・最新措置
制度は改定されます(2025年時点)。個別の可否は勤務先/年収構成で異なるため、最新情報を確認してください。
106万/130万/150万の壁の理解と働き方調整(シフト・時給交渉・非課税枠)

- 本人は壁はあまり気にせず、むしろ社会保険加入を希望。
- 一般的な設計ポイント(概要):
- 106万円の壁:一定規模事業所で社保適用対象になり得るライン。
- 130万円の壁:被扶養者認定の基準の目安。
- 150万円の壁:配偶者特別控除の段階的減額の目安。
- 実務の工夫例:
- 年度初に年間見込み→夏以降に稼働微調整→年末着地確認。
- 時給交渉は“時間を増やせない月”の補填策として検討。
- 非課税枠(通勤手当等)の取り扱いは就業規則で確認。
💡「扶養の壁」を気にせず家庭と収入を両立したい方は、【派遣薬剤師ママの最強の働き方】について解説した記事もぜひご覧ください → 薬剤師ママ最強の働き方とは?4つの選択肢から見つける羨ましい最適解
教育費と家計管理(検索意図:教育費/家計簿/貯金のやり方)
高校・大学進学の想定学費(国公立/私立/自宅・下宿のシナリオ)
- シナリオ別に年間学費+居住費で試算→貯蓄/つみたて枠に落とし込む。
- 目線合わせの進め方:
- 国公立/私立・自宅/下宿の4象限で概算。
- 3年/4年の総額を見える化。
- 積立/NISA/特別費の役割分担を決める。
単身赴任による追加費用と節約術(帰省頻度、住居、通信)
- コスト源は二重住居・帰省交通・通信/家電の二重化。
- 実務TIPS:
- 帰省は学期区切りに集約、早割と固定日先押さえ。
- 通信は光+モバイルの重複を見直し、家族は大容量プランをシェア化。
仕事選びとワークライフ(検索意図:パート薬剤師の働きやすさ)

調剤 vs 病院の違い(スキル・キャリア伸びしろ・人間関係・残業)
観点 | 調剤薬局 | 病院 |
---|---|---|
スキル伸びしろ | 在宅・OTC・処方監査の深掘り | チーム医療/DI/プロトコルで幅広い |
収入の伸び | 上げやすい(地域×時間で相場差) | 頭打ちが早い傾向 |
人間関係 | 店舗規模次第。オーナー色が強い場合あり | 職種横断。多職種連携のやりがい |
残業・時間融通 | シフトで調整しやすい | 部署/当番制でばらつき |
ご本人の見解:「スキルアップなら病院、収入面は調剤。段階戦略が現実的」
医療職同士の生活リズム設計や夫婦のリアルは → 看護師×薬剤師の結婚・同棲の壁と乗り越え方
パートで「やって良かった働き方」「避けたい条件」
- 良かった:
- 夜間・土日・当直なしの時間帯固定。
- 行事月は稼働を落とす前提でのチーム内合意形成。
- 子育て経験者の多い年齢層バランスの職場。
- 避けたい:
- オーナー意向が強すぎる個人経営での属人的運用。
- シフト確定が直前になる現場。
- ワンオペに近い安全余裕のない体制。
シフトの組み方・家事外注・子どもの年齢別サポート
- シフト:学校行事は“不可日”を先出し、テスト週は早帰り申請。
- 外注:繁忙月のみスポット家事代行、買い物は定期便/置き配。
- 学年別:
- 低学年:送迎/宿題の並走が多い→在宅帯を厚く。
- 中学:部活/塾カレンダーで遅番を回避。
- 高校:自走化。夕方時短→土曜短時間にシフト。
収入(手取りレンジ)/ 支出(固定・変動)
- 収入は学期と行事に連動する波形を前提化。
- 支出は二重住居費・教育費・交通費がボラティリティ高。固定費の年1回棚卸しを習慣化。
同じ境遇の薬剤師へ
- 新卒~若手:まずは病院で臨床の地力を。数年後、調剤で生活と収入の最適化を図るルートは堅実。
- 子育て期:収入を一時的に落としても、時間の自由を取りに行く価値はある。
- 職場選び:年齢層/子育て理解/シフトの見える化を最優先チェック。
「真面目でスキルアップ志向の人は、病院→調剤の順が合うと思います」
失敗からの学び
- 個人薬局でオーナー色が強すぎた→
- 対策:就業規則・裁量範囲を入職前に確認。現場見学で“決裁の流れ”を観察。
まとめ|“今の自分”に合う最適解を更新し続ける
- 収入と時間のトレードオフは常にある。だからこそ年度ごとの設計と職場との期待値合わせが鍵。
- 「壁」は入る/入らないの2択だけでなく、ライフステージに応じた“ちょうど良さ”の設計問題。
付録:チェックリスト(コピペ可)
- 来年度の働き方3ステップ:①見込み年収試算(春) ②稼働調整(夏) ③着地確認(12月)
- 面接/見学で聞くこと:年齢層・子育て理解・シフト確定日・当番制・突発欠勤時の代替フロー
- シフト申請メモ:不可日の先出し+“低稼働月”と“穴埋め月”の宣言
本記事の一次情報は、当事者へのインタビューにもとづき編集しています。個別の状況は異なるため、制度面は最新情報をご確認ください。