【福祉起業のリアル】介護福祉士からケアマネへ──腰痛と葛藤の先に見つけた居住支援ベンチャーという生き方

※本記事にはPRを含みます

【福祉起業のリアル】介護福祉士からケアマネへ──腰痛と葛藤の先に見つけた居住支援ベンチャーという生き方

本記事は、筆者の友人であり、長年福祉の現場で尽力してきた広森俊介さん合同会社birdnest 代表)の活動を紹介するものです。
現場で生まれた支援を断らない福祉の形に、私自身も深く感動しました。

「お金がない」

「保証人がいない」「居場所がない」

――それでも誰ひとり断らない
山口県岩国市で、そんな理念を掲げて活動しているのが、合同会社birdnest(ふくろうの会)代表・広森俊介さんです。

介護福祉士として長年現場を支えてきた広森さんは、ケアマネ時代に「制度では救えない現実」と向き合いました。
そこで立ち上げたのが、居住支援・訪問介護・生活サポートを一体化した地域共生型の福祉モデル

創業資金10万円・報酬ゼロから始まった挑戦は、倒産寸前から黒字転換へ。
そして今、「支援を断らない福祉」を仕組みで実現する福祉ベンチャーとして注目を集めています。

この記事では、
広森さんの創業ストーリーとともに、AI時代にも揺るがない「人の温もりが支える福祉の未来」を深掘りします。



1. 「誰も見捨てない」から始まった会社設立の原点

<strong>広森さん</strong>
広森さん

「刑務所出所者を受け入れるのか?責任を取れるのか?」

そう問われたとき、広森さんの中で何かが決まりました。
——だったら、自分が責任を取る会社を作ろう。

当時、軽費老人ホームに勤務していた広森さんは、
“本当の福祉”が生まれる現場を目の当たりにします。
制度に縛られず、利用者一人ひとりと向き合うケア。
そこにこそ、自分の理想とする福祉の姿がありました。

<strong>広森さん</strong>
広森さん

「誰かの指示で動くのではなく、自分が責任を持って支えたい。」

そうして立ち上げたのが合同会社birdnest(ふくろうの会)
広森さんは入居者と同じ“共同支援住宅”に住み込み、生活そのものを共にする形で事業をスタートしました。


2. 「資格があっても、制度では救えない」現場の限界

介護の現場で感じたのは、制度だけでは支援が届かない人が多いという現実。
高額な利用料が必ずしも高いケアにつながらず、
「特養では当たり前のことが、ここではできていない」というジレンマがありました。

「介護は専門職。素人にはできない。」

ケアマネ資格を取得し、管理者として現場改善に取り組む中で、
“制度の枠では限界がある”と気づいたことが独立への決意につながりました。


3. 倒産寸前からの再生──“命をつなぐ事業”の奇跡

創業3年目、通帳残高はわずか11万円
赤字640万円、報酬ゼロ。まさに限界の中での経営。

しかし、そのとき奇跡のように退職金と宝くじの当選金が入り、合計約300万円に。

「これは神様に“続けろ”と言われた気がしました。」

そこから訪問介護事業を立ち上げ、古い物件を父親や入居者と共にDIYで改修
経費を抑えながらも“人の暮らしを守る拠点”を整えました。
4年目には黒字転換。地域で持続可能な福祉モデルが動き始めます。


4. 「保証人がいなくても入れる」——連帯保証型の住まい支援

birdnestの最大の特徴は、保証人がいなくても入居できる住宅支援です。
障害年金6万5千円で生活する方に市営住宅を紹介した際には、
広森さん自身が連帯保証人となりました。

「家族がいないなら、僕らがその代わりになる。」

今後は、法人として連帯保証を担保できる仕組みを整え、
行政やオーナーにも安心を与える法人保証モデルを構築予定です。


5. 「孤独死防止×家賃保証」で地域の不安を解決

高齢者の孤独死を恐れて入居を断る大家が増えるなか、
birdnestでは見守り付き家賃保証サービスを準備中。

定期訪問や声かけ、生活支援を通じて孤立リスクを減らすことで、
低コストで高い安心を提供する仕組みを目指しています。

「保証とは、書類じゃなく、人との“つながり”で成り立つもの。」


6. 「断らない支援」がつなぐ多様な人たち

受け入れるのは高齢者だけではありません。

  • 精神疾患を抱える若者
  • 刑務所出所者
  • 障がいを持つ人
  • 借金問題を抱えた人
  • 認知症の高齢者

「断らない」という姿勢が行政や地域住民、社協、医療機関、企業、
そして地域包括支援センター・ケアマネジャーとの連携を生み出しています。

「支援とは、信頼でつながる連携。現場のネットワークが地域を変える。」


7. 「困っているように見えない人こそ、本当に困っている」

「本当に困っているのは、困っている人の周りの人なんです。」

この言葉が、広森さんの支援哲学を象徴しています。
本人だけでなく、家族・介護者・地域の人の心が軽くなるように介入する。
それが結果的に、より良い支援の循環を生むのです。


8. 「犠牲ではなく、仕組みで支える」福祉ベンチャーの挑戦

「社会貢献は、犠牲ではなく“仕組み”でやるもの。」

福祉をボランティアではなく、持続可能なビジネスに。
birdnestは介護報酬や補助金だけに頼らず、
居住支援・訪問介護・保証サービス・空き家再生を組み合わせ、
**「儲かる社会貢献」**を実現する福祉ベンチャーです。


9. 「支援された人が、支援する人に変わる」──共生社会の循環へ

支援を受けた人が、次に支援する側へ。
それこそが、広森さんの描く地域共生社会の形です。

「公費や医療介護費の削減にもつながる仕組みを作りたい。
支援の循環が広がれば、国全体が豊かになる。」

地域の空き家、人的資源、そして“想い”をつなぐbirdnestの挑戦は、
福祉の未来を静かに変えています。


10. AI時代にこそ、人の温もりを

AIの進化によって福祉の現場も変化しつつあります。
しかし、広森さんは確信しています。

「AIは効率を上げる。でも、人の心を支えるのは人間にしかできない。」

孤独に寄り添い、希望を取り戻す。
それこそが、人間がAIには代替できない“尊厳の仕事”です。


🕊️ 終章:「支援を断らない社会は、誰もが安心して生きられる社会になる」

取材を通して感じたのは、広森さんの原点にある“人を信じる力”。
その信頼が、行政・地域包括・社協・ケアマネジャー・病院・企業・地域住民へと広がり、
本当の共生を形にしています。

「支援を断らない社会は、きっと誰もが安心して生きられる社会になる。」

birdnestの挑戦は、福祉の枠を超えた“人と人のつながりの再生”です。
その一歩は、今も岩国の街から静かに広がっています。


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【福祉×起業】支援を断らない会社birdnestの挑戦|居住支援と地域共生社会のリアル

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山口県岩国市発。合同会社birdnestが描く“断らない支援”の新しい形。
居住支援・訪問介護・法人保証で地域共生社会を実現する、福祉ベンチャーの挑戦ストーリー。

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