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介護福祉士から通信制で正看護師を目指す理由

「夜勤はもうしんどい。でも、看護師という仕事は嫌いじゃない。」
「この先、フルタイムで走り続けるだけが正解なのかな?」
30代・40代になってから准看護師として働きつつ、通信制で正看護師を目指している方。
そして、将来は少しペースを落として、セミリタイア的に看護師を続けたいと考えている方へ。
この記事では、
- 介護福祉士6年
- 准看護師8年
- そして現在、通信制で正看護師を目指している41歳・男性准看護師(Bさん・仮名)
にお話を伺い、40代准看護師のキャリアのリアルをまとめました。
- 夜勤なしで年収500万円はキープしたい
- でも、今の働き方に「面白さ」が感じられなくなってきた
- 将来はブログや副業も組み合わせて、パソコン1台で海外生活もしてみたい
そんな本音を持つ方にとって、ヒントが散りばめられたインタビューです。
この記事でわかること
- 介護福祉士から准看護師を経て、働きながら通信制で正看護師を目指すリアル
- 40代・男性准看護師が感じる「夜勤・体力・女性社会」のしんどさ
- 「年収500万円超でも、やりがいが足りない」と感じる理由
- ブログ運営・副業も視野に入れた看護師×セミリタイア型キャリアプラン
- 准看護師から正看護師を目指す人へのメッセージ&Q&A
プロフィール|介護福祉士6年→准看護師8年→41歳で通信制に通う理由
今回お話を伺ったのは、滋賀県在住・41歳の男性看護師Bさん(仮名)。
- 23〜29歳:介護福祉士として6年間勤務
- その後:准看護師として約8年間勤務
- 現在:介護医療院で約3年勤務中
- 過去に、接客業の経験もあり
いったん人間関係を理由に病院を退職しましたが、

「やっぱり看護師として働きたい」
と感じ、同じ系列の別病院に再入職しています。

「若い頃に看護師になっていたら、現実とのギャップで辞めていたと思います。
社会人経験を積んでから看護師になったからこそ、今は現実とうまく折り合いをつけられていると感じます。」
40代からの准看護師キャリアだからこそ見えてきたリアルがあります。
なぜ介護福祉士から准看護師へ?
「もっとできることを増やしたかった」
Bさんの最初の医療・介護職としてのキャリアは、介護福祉士でした。
デイサービスや施設で高齢者と向き合う中で、ある思いが強くなっていったそうです。

「利用者さんを見ていて、
『この人は吸引が必要だな』
『点滴ができたらもっと楽にできるのに』
と思う場面が多かったんです。でも、介護士の立場ではどうしても限界があって。」
そこで、

「もっと医療的なことまで踏み込みたい」
という思いから、准看護師の資格取得を決意しました。
ただ、実際に准看護師として働き始めると——

「圧倒的に知識が足りないと感じました。本当は、もっと勉強しておくべきだったなと。
自己流のまま来てしまった部分もあって、今その限界も感じています。」
介護福祉士→准看護師というステップアップは成功した一方で、
「知識面ではまだまだ足りない」という課題感が、今の正看護師へのチャレンジにつながっています。
准看護師から正看護師へ
働きながら通う通信制7年コースのリアル
現在Bさんは、准看護師としてフルタイムで働きながら、通信制の学校で正看護師を目指して勉強中です。
- 学校:大阪・芦原橋
- 自宅:滋賀
- 通学時間:電車で片道約1時間20分
- 授業時間:9:00〜16:30
- 通学頻度:月1〜4回程度
- 今月は
- 座学:2回
- 見学実習:2日間×2回(合計4日)
見学実習は、滋賀県立総合病院でのコミュニケーションに関する基礎実習など。
勤務先は介護医療院で、月10日ほどの休日があり、希望休や有給を使いながら通学との両立を図っています。

「勉強の内容自体はものすごく難しいわけではないです。
ただ、毎日コツコツ続けるのが一番しんどいですね。
常に勉強に追われているようなメンタルのしんどさがあります。」
Bさんが通うのは7年制の課程。
時間はかかりますが、40代・准看護師として働きながらでも無理のないペースで学べるのが特徴です。
「准看護師 正看護師 通信」というキーワードそのもののような働き方を、まさに実践している状態です。

「今の職場は3年目くらいです。100%満足な職場なんてないと思っていますし、通学との両立もなんとか回せています。」
介護医療院という職場で感じる
「学び」と「物足りなさ」
Bさんが今働いているのは、介護医療院です。
- 治療は一通り終了している方
- ただし、自宅には戻れない高齢者が多い
- 医療の場でありつつ、「生活の場」としての側面も大きい
そのため、看護学校や通信制で学んでいる内容を、
急性期のようにダイレクトに実践する機会は少ないと言います。

「授業で習ったことが、たまに『あ、これか』と現場で繋がることはあります。
でも、急性期やバリバリの病棟のように、診療の最前線で学び続ける感じではないですね。」
「40代から急性期に飛び込んで夜勤もガンガン」というイメージは現実的ではない一方、
「今の介護医療院での学びにも限界がある」——そのはざまで悩む姿は、同世代の准看護師にも共通するところがあるかもしれません。
夜勤なしで年収500万円超
それでも「面白さが足りない」と感じる理由
Bさんの現在の年収は、500万円超。
- 准看護師
- 地方の介護医療院勤務
- 夜勤なし
という条件を考えると、金銭的にはかなり恵まれている部類と言えます。
それでも、本人はこう語ります。

「給料には満足していますが、やりがいには満足していません。
ゲームで例えるなら、最終装備で止まっている状態なんです。
もうこれ以上強くならないのに、同じステージをぐるぐる回っているような感覚で。面白くないんですよね。」
- これ以上のスキルアップや役割拡大のイメージが持ちにくい
- かといって、体力的にハードな現場に戻るのも難しい
この板挟み感は、「40代 准看護師 キャリア」で悩む人たちが抱えやすいリアルかもしれません。
一度辞めて気づいた
「自分は看護が好きなんだ」という事実
実はBさん、過去に看護師を辞めて別の働き方に変えた時期があります。
- 理由1:夜勤をしたくなかった
- 理由2:一度距離を置いてみたかった
一度、看護師という仕事から離れてみて、気づいたことがありました。

「あ、自分はやっぱり看護師の仕事が好きなんだな、ということでした。」
その思いから、同じ系列の病院に再入職。
ただし、以前の職場は人間関係のストレスが大きく、今の介護医療院に異動して落ち着いたと言います。

「元いた職場では、価値観の合わない人がいてしんどかったです。
今の職場にも思うところはありますが、『100%完璧な職場はない』と割り切れています。」
「夜勤はしんどいけど、看護師を完全には手放したくない」という思いが、
今の夜勤なし×年収キープ×学び直しという選択につながっています。
男性看護師として女性社会で生きることのしんどさ
「男性看護師で良かったこと」を聞くと、Bさんは少し笑いながらこう話します。

「年上の女性スタッフから気を遣ってもらえることですね。」
一方で、「男性看護師 きつい」と感じる場面も少なくありません。

「女性同士の輪に入れないことが多いですし、
人間というよりそこに置かれている物みたいに扱われると感じることもあります。」
よく「男性看護師は病棟の潤滑油になる」と言われますが、Bさんの実感は少し違います。

「自分がいてもいなくても、職場は回ると思っています。
元々、看護師という社会は女性だけで成り立ってきた歴史がありますから。」
それでも、明るく振る舞い、キャラクターを演じることで、自分の居場所を作ってきました。

「無理のない範囲で明るく振る舞ったり、キャラを作ったりして、人間関係をなんとかやってきました。」
女性中心の職場で働く男性看護師の見えにくいストレスが、ここにあります。
認知症看護認定看護師を
自己満足のゴールにするという選択
正看護師の資格を取得した後について伺うと、Bさんはこう語ります。

「介護福祉士の時から高齢者ケアに関わってきたので、
最終的には認知症看護の認定看護師になれたらいいなと思っています。完全に自己満足ですね。」
- 准看護師 → 通信制で正看護師
- 介護・高齢者ケアの経験
- 将来的なセミリタイアも視野に入れた働き方
を考える上で、「認知症看護認定看護師」という専門性のある肩書きを持っておくことは、一つの選択肢になり得ます。
「出世のため」ではなく、「自分のキャリアの最終章に、どんな肩書きがあったら嬉しいか」。
その視点での認定看護師の位置づけは、40代以降の看護師にとっても参考になる発想です。
看護師×ブログ・副業×海外生活
セミリタイアを見据えた働き方
Bさんのキャリアプランは、「看護師一本で定年まで」というものではありません。
- ブログ運営や副業にも関心がある
- いずれはパソコン1台で海外生活できる働き方もしてみたい
- とはいえ、完全に仕事をやめるのではなく、社会とのつながりとして看護は続けたい

「仕事を全部やめるつもりはないです。
セミリタイアのような形で、看護の仕事は細く長く続けていけたらと思っています。」
ここで強みになるのが、AIには書けない一次情報・体験談だとBさんは考えています。

「AIには書けない、自分の体験ベースの記事を書きたいと思っています。
地方の看護師の働き方とか、限界集落の現場、男性看護師のリアルは、まだまだ生の声の方が強いと感じているので。」
- 地方病院・介護医療院の現場
- 40代以降の准看護師から正看護師への学び直し
- 男性看護師としての孤立感や対処法
こうしたテーマはまさに、一次情報の宝庫です。
「看護師 セミリタイア」を考えるうえで、
免許×専門性×副業(ブログなど)を組み合わせるという発想は、大きなヒントになります。
もし18歳に戻れたら?
それでも「看護師免許は取っておいた方がいい」
印象的だったのが、「18歳に戻れたらどうするか?」という質問への答えです。

「今の知識があるなら、ストレートで大学の看護学部に行って、
正看護師の資格を取ってから臨床に出ると思います。」
遠回りをしたからこその実感ですが、
それでも看護師免許の価値は高いと感じているからこその答えです。
また、「もし自分の娘が看護師になりたいと言ったら?」という問いには——

「食いっぱぐれないという意味では、看護師は強い職業です。
本人が耐えられる強さを持っているなら勧めます。
ただ、『どうしても嫌になったら辞めてもいいから、とりあえず免許だけは取っておきなさい』と言うと思います。」
「必ず続けろ」ではなく、「辞めてもいい。ただ免許は持っておこう」。
看護師免許の保険としての強さを、誰よりも知っているからこそのスタンスです。
よくある質問(Q&A)

40代准看護師・男性看護師からの相談
ここからは、准看護師から正看護師を目指す方や、40代以降でキャリアに悩む看護師からよくある質問をQ&A形式でまとめます。
Q1. 40代から准看護師→正看護師を目指すのは遅いですか?
A. 遅くはありません。大事なのは「いつ取るか」より「どう活かすか」です。
この記事のBさんも、40代・准看護師として働きながら通信制で正看護師を目指している一人です。
社会人経験を積んでから看護師になったことで、
- 現実とのギャップに折り合いをつけやすい
- 自分のペースでキャリアを設計しやすい
というメリットも感じていました。
体力面の不安はあっても、
「この先10〜20年どう働きたいか」を逆算すると、40代からの学び直しも十分投資になります。
Q2. 働きながら通信制で正看護師を目指すのは、どれくらい大変ですか?
A. 「勉強の内容」よりも、「続けるメンタル」の方がしんどいという声が多いです。
Bさんの場合は、
- 片道約1時間20分かけて大阪の学校へ通学
- 授業は9:00〜16:30
- 月1〜4回の通学+見学実習
- 休みは月10日程度で、希望休や有給を組み合わせてやりくり
というスケジュールです。
本人いわく、

「内容自体はものすごく難しいわけじゃない。でも、毎日コツコツ続けるのが一番しんどい」
とのこと。
「完璧にやろう」とすると潰れやすいので、
- 勉強する日・休む日をあらかじめ決める
- 職場と早めに相談して勤務を調整しておく
といった、継続前提の計画がカギになります。
Q3. 夜勤なしでも年収500万円って現実的ですか?
A. 条件次第ですが、地方の介護医療院などでは「あり得る水準」です。
この記事のBさんは、
- 准看護師
- 介護医療院勤務
- 夜勤なし
- 年収500万円超
という条件でした。
ただし、これはあくまで一つの事例です。
- 地域(都市部か地方か)
- 勤務先(病院、老健、介護医療院など)
- 手当・経験年数
によって、大きく変わります。
「夜勤なし 看護師 年収500万」を目指したい場合は、
- 介護医療院・老健・訪問看護など、夜勤負担が少ない職場
- 管理職・リーダー職など、役割による加算
もセットで検討する必要があります。
Q4. 准看護師のまま働き続けるか、正看護師を目指すか迷っています…。
A. 「お金」「やりがい」「将来の選択肢」の3つで考えると整理しやすいです。
例えば、次の3つの視点です。
- お金(年収・生涯賃金)
- どのくらいの年収があれば、自分や家族の生活は安心か
- 今のまま10年働いた場合と、正看取得後10年働いた場合のイメージ
- やりがい(仕事の面白さ)
- 今の業務内容にこれ以上の広がりを求めるか
- 正看になった方が関われること(役割・裁量)が増えるか
- 将来の選択肢
- 訪問看護、在宅医療、認定看護師など、興味のある領域があるか
- 50代・60代まで見据えたとき、「免許の違い」がどれくらい響きそうか
Bさんは、

「ゲームでいうと、最終装備で止まっている状態で、面白くない」
と感じたことが、正看護師を目指す大きなきっかけになっていました。
Q5. 男性看護師として、女性社会の職場でうまくやるコツはありますか?
A. 「無理に輪に入りすぎない」+「自分なりのキャラクターを決める」が現実的なラインです。
Bさんは、
- 女性同士の輪の中に入りきれない
- ときに「置物のように扱われている」と感じる
というしんどさを抱えながらも、

「無理のない範囲で明るく振る舞ったり、キャラを作ったりして、自分の居場所を確保してきた」
と話してくれました。
ポイントとしては、
- 全員に好かれようとしない
- 「この人と話すと楽」「この人に相談すると落ち着く」ポジションを1〜2人分だけ確保する
- 仕事面で小さな信頼貯金を重ねる
など、「広く浅く」より「狭く深く」の関係作りを意識した方が、男性看護師は楽になりやすいです。
Q6. 認定看護師は「自己満足」でも目指していいのでしょうか?
A. もちろんOKです。「自己満足=キャリアのゴール設定」と考えると前向きです。
Bさんも、

「最終的に認知症看護認定看護師になれたらいいなと思っています。完全に自己満足ですね。」
と話していました。
自己満足と言いつつも、
- 高齢者ケアの専門性が上がる
- 施設・在宅・地域包括など、働けるフィールドが広がる
- セミリタイア後も「専門職としての肩書き」が残る
というプラスもあります。
「出世したいから」「病院に言われたから」ではなく、
「自分のキャリアの最終章にどんな肩書きが付いていたら嬉しいか」で選ぶのもひとつの考え方です。
Q7. セミリタイアを視野に入れた看護師キャリアは、いつから準備すればいいですか?
A. 「動き出せるタイミングが今なら、そこがスタートライン」です。
Bさんの場合は、
- 正看護師の資格取得
- 認定看護師という専門性
- ブログ運営・副業
- 海外生活も視野に入れた働き方
を、40代の今から少しずつ組み立てている途中です。
「看護師 セミリタイア」を現実的に考えるなら、
- 看護師としての「最低限必要な収入ライン」を決める
- その不足分を補う副業・複業(ブログ・オンライン業務など)を育てる
- 「フルタイム → 時短・パート → スポット勤務」のように、働く量のステップダウンを描いておく
この3つをざっくりでも描いておくだけで、気持ちがだいぶラクになります。
Q8. それでも不安なとき、まず何から始めるといいですか?
A. いきなり転職や進学を決めるより、「情報を集める」「書き出す」からでOKです。
具体的には、
- 今の働き方でしんどい点を書き出す(夜勤・人間関係・体力・給与など)
- 「やめたい理由」と「続けたい理由」を分けて整理する
- 准看→正看・認定看護師・訪問看護など、気になる選択肢を3つだけリストアップして情報を集める
この記事のBさんも、

「完璧な職場も、完璧なキャリアルートもない。自分が納得できる落としどころを探しているところです。」
と話していました。
モヤモヤしている間は、
答えを出す時間というより、考える材料を増やす時間だと思って大丈夫です。
まとめ|40代からの「看護師×セミリタイア」という第三のルート
- 介護福祉士 → 准看護師 → 通信制で正看護師
- 41歳・夜勤なしで年収500万円超
- それでも「面白さ」は足りないと感じている
- 女性社会での男性看護師としての孤立感やしんどさもある
- 一度辞めたからこそ、「自分は看護師が好きだ」と気づけた
- 正看護師取得後は、認知症看護認定看護師+副業でセミリタイアを目指したい
「フルタイムで働き続けるか、辞めるか」だけが選択肢ではない。
Bさんの話から見えてきたのは、

「看護師としての免許を活かしながら、働き方のボリュームを調整し、人生全体のバランスを取る」という第三のルート
でした。
- 准看護師から正看護師に進むか迷っている
- 夜勤なしで、でも仕事の面白さもほしい
- 将来はセミリタイアも視野に入れてキャリアを設計したい
そんな方の「考えるきっかけ」になればうれしいです。