「週休4日なんて、看護師には無理」
昔の私に会えるなら、そう思い込んでいた自分にこの記事を読ませたい。
正直に言うと、私もずっと「社会人は週5で働くもの」「正社員がゴール」だと思って病棟で働いてきました。誰に教わったわけでもないのに、いつの間にか刷り込まれていたんですよね。
でも今、私は週休4日で働いています。
申し遅れました。私は脳神経外科・精神科で15年以上働いてきた認知症看護認定看護師です。応援ナースとして函館・横浜・根室・種子島・高知の5拠点を渡り歩き、現在は高知の山あいの病院で、週3日勤務・日勤のみで働いています。
この記事でわかることは3つです。
- 看護師の週休4日がなぜ可能なのか(働き方の選択肢)
- 私が実際にやった交渉の手順
- 週休4日の収入と生活費のリアルな数字(デメリットも隠さず)
「もう働きすぎたくない」と感じているあなたに、選択肢があることを知ってほしくて書きました。
結論:看護師の週休4日は「働き方を選べば」可能
先に結論です。可能です。私は応援ナースという働き方で実現しました。
ただし、普通に病棟の正社員をやっていたら、まず無理です。日本看護協会の調査では看護師の年間休日は平均117日前後、休日制度は「4週8休」が主流。つまり週休2日ペースが標準の世界です。
だからこそ、土俵を変える必要があります。週休4日を実現しやすい働き方は、主にこの4つです。
| 働き方 | 収入目安 | 週休4日のしやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 応援ナース | 高い(僻地ほど高単価) | ◎ 交渉しやすい | 身軽に動ける人・副業したい人 |
| 日勤パート | 低め | ◎ 最初から週3契約可 | 家庭と両立したい人 |
| 夜勤専従 | 高い | ○ 勤務日数は少ない | 夜型・短期集中で稼ぎたい人 |
| 派遣看護師 | 中〜高 | ○ 契約次第 | 職場を固定したくない人 |
私が選んだのは応援ナースです。理由はシンプルで、収入を落とさずに勤務日数を減らせる可能性が一番高かったから。この後、実際の流れを説明します。
応援ナースそのものを詳しく知りたい方は、こちらにすべてまとめています。 → [応援ナースのリアル|5拠点を渡り歩いた現役ナースの本音](内部リンク: ouen-nurse-real)
私が週休4日にたどり着くまで
正社員時代:「このままでいいのか」
正社員として週5日+夜勤で働いていた頃、安定はしていました。でも、夜勤が本当に嫌だった。夜勤前は寝だめで1日つぶれ、前残業をして夜勤に入り、明けてからも残業。気づけば「稼ぐために生きているのか、生きるために稼いでいるのか」わからなくなっていました。
転機は、看護師の給料が需要と供給で決まることに気づいたことです。人が集まる都市部は給料が安く、人が来ない僻地は高い。「それなら、人が足りない場所に自分から行けばいい」——そう考えて応援ナースになりました。
5拠点で学んだこと
函館では週5日・夜勤ありで働き、正直、正社員時代と大差ない生活でした(笑)。でも横浜、根室、種子島と移るうちに、いろんな働き方をする看護師に出会います。3ヶ月ごとに移動する人。夜勤専従で短期集中する人。契約更新を自分で決める自由。
「働き方は、自分で設計していいんだ」——これが5拠点で得た一番の学びでした。
決め手は「実績を見せてからの交渉」
そして現在の高知の病院。ここは求人上は日勤常勤(週5)の募集でした。私はまず普通に週5で働いて、自分が提供できる看護を病院に見てもらいました。認知症看護認定看護師としての専門性、NST(栄養サポートチーム)での多職種連携。
そのうえで交渉です。最初に「週休3日にできませんか」、その次に「週休4日でどうですか」。
なり手の少ない地域で、病院側も柔軟でした。結果、週3日勤務・日勤のみ・社会保険つきという契約が実現。週20時間以上働けば社会保険に加入できるので、そこはしっかりキープしています。
ポイントは順番です。先に信頼、後から交渉。 いきなり「週3で雇ってください」では通らなかったと思います。
週休4日の収入と生活のリアル【数字公開】
タイトルで約束した部分です。正直に書きます。
収入:週5応援ナース時代は総額36万円前後
応援ナースとしてフルで働いていた頃は、日勤常勤・週5で月の総額36万円前後でした。ボーナスを均せば、正社員時代より手取りは良かったです。
今は週3勤務なので、当然これより下がっています。**週休4日にすれば、給料は下がります。**ここをごまかす気はありません。
それでも生活できる理由:固定費がほぼゼロ
では、なぜ生活できるのか。答えは支出構造にあります。
- 家賃:ゼロ(病院の借り上げ寮。築浅の積水ハウス系物件、駐車場も無料)
- 光熱費:ゼロ
- 交通費:支給あり
- 自己負担:食費+Wi-Fi+携帯代+AIのサブスク代くらい
固定費がほぼゼロなので、収入が下がっても貯蓄率はむしろ高い。「いくら稼ぐか」より「いくら出ていくか」——週休4日生活の土台は、実はここにあります。
空いた時間で「第2の収入源」を育てる
週休4日にした最大の目的は、休むことだけではありません。看護師以外の収入源を作る時間が欲しかったからです。私は今、ブログ・note・Webライターの仕事を育てています。副業で稼いだ分は勤務日数に関係なくまるまる上乗せ。いずれは応援ナースの方を「副業」にするのが目標です。
正直なデメリット3つ
良いことばかり書くのはフェアじゃないので、デメリットも明記します。
- ボーナス・退職金がない。 昔は私も「ボーナスがない仕事なんてダメだ」と思っていました。今思えばあれは会社員マインドの「安定」という名の縛りでしたが、心理的ハードルは確かにあります。
- 雇用が不安定。 契約更新制なので、正社員のような保障はありません(看護師免許がある限り仕事自体には困りませんが)。
- 社会的信用が下がる。 住宅ローンはまず組めないと思ってください。私は組む予定がないので割り切っています。
安定重視の人、これから住宅ローンを組みたい人には、正直向いていません。
週休4日を実現する具体的な5ステップ
私の経験から逆算した手順です。
ステップ1|生活防衛資金を貯める
契約と契約の間に休む期間(私は最長5ヶ月休みました)を安心して過ごすため、生活費の半年〜1年分を目安に。固定費が低い応援ナースなら、貯まるスピードは速いです。
ステップ2|スキルの棚卸しをする
「自分はどの分野なら価値を提供できるか」を言語化します。私の場合は認知症看護認定看護師の資格、精神科・慢性期・脳外科の経験でした。交渉の武器になるのはここです。
ステップ3|応援ナース対応の転職サイトに登録する
応援ナースの求人は一般の転職サイトにはほとんど出ません。専門のサイトに登録して、担当者に「週休3〜4日で働ける可能性のある求人はあるか」と最初から相談するのが近道です。
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どのサイトを選ぶべきかは、5拠点で実際に使い比べた結果をこちらにまとめています。 → [応援ナースおすすめ転職サイト3選|待遇・ペナルティを徹底比較](内部リンク: /job-site/)
ステップ4|最初の赴任先は「生活圏が整った場所」を選ぶ
私の最初の赴任先は函館でした。先輩応援ナースに「最初は生活圏が整っているところがいい」と教わったからです。いきなり離島や秘境はハードルが高い。まず都市部で応援ナース生活そのものに慣れましょう。
ステップ5|「稼ぐ期間」と「休む期間」を年間で設計する
これが応援ナース最大の自由です。私は「夏の北海道を楽しむ」を軸に、函館は4〜9月、根室は5〜10月と、スタッドレスタイヤ不要の期間だけ滞在しました。契約期間・更新・移動をすべて自分で決められる——この設計の自由こそが、週休4日への入口です。
週休4日の暮らしで、何が変わったか
一番大きいのは、人間関係のストレスからの解放です。
精神科で働いていると、患者さんとの関係で消耗する日もあります。でも週3日しか職場にいないと、引きずる時間そのものが減る。詰所の人間関係も「週3日だけの付き合い」と思えば、驚くほど軽くなります。
職場の人間関係に消耗しているなら、こちらも読んでみてください。 → [看護師の人間関係はなぜドロドロ?男性ナースが語る女社会の生き抜き方](内部リンク: nurse-human-relations-dorodoro-truth)
休みの日は、サウナに行き、旅をし、カフェでパソコンを開いてブログを書き、価値観の合う仲間とオンラインで雑談する。その雑談から次の仕事が生まれたりもします。
そして意外な変化がひとつ。**時間ができると、看護の仕事がまた好きになるんです。**消耗しきっていた頃には忘れていた「多職種でディスカッションする楽しさ」を、今は素直に感じられています。
週休4日に向いている人・向いていない人
向いている人
- 夜勤をやめたい、でも看護師は続けたい人
- 看護師以外の収入源を育てたい人
- 身軽に動ける人(単身・家族の理解がある人)
- 「安定」より「時間」を取りたい人
向いていない人
- ボーナス・退職金がないと不安な安定重視の人
- これから住宅ローンを組む予定の人
- 環境の変化が大きなストレスになる人
向いていないと感じた人は、今の職場で処世術を磨きながら働き続けるのも立派な選択です。無理に真似する必要はまったくありません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 週休4日だと年収はいくらになりますか?
勤務日数に比例して下がります。私の場合、週5応援ナース時代が総額36万円前後だったので、単純計算で6割程度。ただし家賃・光熱費ゼロなので手元に残る率は高く、副業収入は勤務日数と無関係に上乗せできます。
Q2. 応援ナース以外で週休4日にする方法はありますか?
あります。自宅から通える範囲で「週3勤務・社会保険完備」の求人を探す方法です。ただしこの条件の求人は見つけにくいので、転職サイトの担当者に条件を伝えてプロに探してもらうのが現実的です。
Q3. 経験年数が浅くてもできますか?
「3年以上」を求める施設が多いのは事実ですが、実際には臨床経験1年で応援ナースをしている人にも会いました。人手不足の施設は条件が柔軟です。諦める前に、登録して相談だけでもしてみる価値はあります。
Q4. 週休4日からまた正社員に戻れますか?
戻れます。看護師免許の強さはそこにあります。ただ正直に言うと……一度この生活に慣れると、戻りたくなくなります(笑)。
Q5. 家族がいてもできますか?
できます。家族連れ・ペット連れで応援ナースをしている人にも実際に会いました。赴任先の住環境(寮の広さ・ペット可か)を事前に確認すれば十分可能です。
まとめ|「こんな働き方があるんだ」を知ってほしい
- 看護師の週休4日は、働き方を選べば可能
- カギは「実績を見せてから交渉」と「固定費を下げる」こと
- ボーナスなし・ローン不可などのデメリットも確かにある。それでも私は正社員には戻れない
この記事で伝えたかったのは「応援ナースになれ」ではなく、選択肢があることを知っているだけで、心は軽くなるということです。
今の働き方に消耗しているなら、まずは求人を眺めてみることから始めませんか。登録は無料、応募する義務もありません。「こんな条件で働けるんだ」と知るだけで、明日の見え方が変わります。
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