看護師が副業からキャリアチェンジする方法──職業訓練校×海外生活という選択肢【インタビュー】

※本記事にはPRを含みます

看護師が副業からキャリアチェンジする方法──職業訓練校×海外生活という選択肢【インタビュー】

「このまま夜勤を続けて、50代まで働き続けられるんだろうか……」

看護師として数年働くと、こんな不安がふと頭をよぎることはありませんか。
今回インタビューしたAさんも、その一人でした。

今のAさんは、

  • 本業:体力的に楽な介護系の看護師
  • 副業:Webデザイナー

というダブルワーク看護師。
知人のHP制作、LINEのリッチメニュー、サムネイル制作など、デザイナーとしての実績を積みながら、将来は本業にしたいと考えています。

一方、インタビュアーの私は「応援ナース」として働きつつ、
ネパール・台湾・ベトナムなどを旅しながら

オカダ
オカダ

「月の半分は物価の安い国で暮らす」
「看護師資格+副業で、場所にとらわれない働き方をしたい」

という生き方を模索中です。

この記事では、そんな2人の対話をもとに、

  • 看護師からキャリアチェンジしたくなった本音の理由
  • 職業訓練校でWebデザインを学ぶリアル(倍率・雰囲気・難易度)
  • 看護師×デザイナーのダブルワークの実態
  • 失業保険と海外渡航の「意外な落とし穴」
  • 物価の安い国×看護師資格で暮らすという選択肢

をまとめました。


看護師からキャリアチェンジを考えた理由

「この夜勤を50代まで続けるの…?」という違和感

Aさんがキャリアチェンジを考え始めたのは、夜勤をこなしながらの数年目の頃。

  • 総合病院の救急外来
  • 個人病院の脳外科

などで働き、医師の理不尽な指示や、終わりの見えない業務に追われる日々。

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「ストレスの多い夜勤を続けて、決して高いとは言えない給料で、
本当に50代まで走り続けられるのか?」

と、自分の将来に疑問を持ったことがきっかけだったそうです。

インタビュアーである私も、

  • 「夜勤をやりたくない」
  • 「メンタルを壊す前に、稼ぎ方の選択肢を持っておきたい」

という思いから副業を始めたタイプ。
2人とも

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「看護師を辞める前に、別の道のたしかな選択肢を持っておきたい」

という点で、強く共感しました。


職業訓練校でWebデザインを学ぶまで

子育てと退職が転機に

もともとAさんは「絵を描くこと」や「ものづくり」が好きなタイプ。
子育てのタイミングで一度退職したことをきっかけに、

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「どうせなら、前からやってみたかったデザインをちゃんと学んでみよう」

と決意し、職業訓練校のWebデザインコースに申込みました。

受講したのは、

  • 期間:6ヶ月
  • 通学:週4日
  • 内容:Illustrator、Photoshop、HTML、CSS など

という本格的なカリキュラム。
PCはすべて学校に用意されており(Windows)、

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「独学だと必ず詰まるけど、その場で質問できる環境はやっぱり強い」

と振り返ります。

「独学だと必ず詰まるけど、その場で質問できる環境はやっぱり強い」と振り返ります。(Aさんの制作実績はこちら


「職業訓練校って狭き門?」

年齢・倍率・合格のコツ

インタビュー前の私は、

  • 「年齢がネックにならないかな?」
  • 「Webデザインコースって倍率高いんじゃ……?」

と、正直かなりビビっていました。

しかし、Aさんの答えは意外なほどシンプル。

  • コロナ禍明けで倍率は高めだった
  • それでもきちんと準備していれば合格は十分狙える
  • 試験は「難関」というほどではなく、一般教養レベル
  • 面接で見られているのは
    • 「本当に通えるか」
    • 「真面目に学びたい気持ちがあるか」
    • 「目的意識を持っているか」
<strong>Aさん</strong>
Aさん

Webデザインで絶対稼ぎたい!じゃなくても大丈夫。
ただ、なんとなくじゃなくて、『こういう働き方を目指したいから通いたい』

という筋の通った理由があると伝わりやすいと思います」

とのこと。

公共職業訓練(ハロートレーニング)の全体像やコースは、厚生労働省の公式サイトでも確認できます。
厚生労働省「ハロートレーニング(公的職業訓練・求職者支援訓練)」

年齢の不安はほとんど不要だった

受講生の雰囲気を聞くと、

  • 真面目で良い人が多い
  • 年齢が理由で疎外されることは全くなかった
  • 「初心者同士」で励まし合える空気感

だったそうです。

オカダ
オカダ

「年齢で気後れしなくていいんだ」と聞いて、
私自身も職業訓練校へのハードルがかなり下がりました。


看護師×デザイナーのダブルワーク

「他の道」を持つことで看護師も続けやすくなる

現在のAさんは、

  • 本業:介護業界の看護師(体力的には比較的ラクな職場)
  • 副業:デザイナー(月4万円ほどの収入)

という働き方をしています。

副業の内容は、知人のホームページ制作、LINEのリッチメニュー画像制作… 制作事例を公開中

副業の内容は、

  • 知人のホームページ制作
  • LINEのリッチメニュー画像制作
  • ブログやYouTubeのサムネイル

など、身近な人の困りごとからの依頼が中心

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「看護師しか選択肢がない状態だと、しんどくなったときに逃げ場がない。
でも、『デザインでも稼げる』という感覚が持ててから、
看護師の仕事もそこまで苦じゃなくなりました」

と話してくれました。

「他の道がある」こと自体が、メンタルのセーフティーネットになる。
これは、私自身も応援ナースやブログ、インタビュー活動を通じて強く感じている点です。


職業訓練校と失業保険、お金のリアル

Aさんの場合、職業訓練校に通っていた間は、

  • 前職の給与をベースにした失業保険を受給
  • パート勤務だったため、月およそ数万円台の給付だったそうです

金額だけを見ると決して多くはありませんが、

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「完全に無収入で新しい勉強をするより、
少なくても生活の土台がある状態の方が、心の余裕が違う」

という点で、失業保険は大きな支えになったとのこと。

一方で、インタビュアーである私は、

  • 現在失業中だが、失業保険はあえて受給していない
  • 理由は「受給中はいつでも働ける状態で日本にいることが条件」だから
  • 海外渡航が制限されるため、今は海外滞在の自由度を優先している

という選択をしています。

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「職業訓練校に通いながら、授業のない週末は国内なら旅行OK」
という解釈も確認できて、
訓練校に通いつつ、将来の海外生活の準備という選択肢も見えてきました。


物価の安い国で暮らしながら働くという選択肢

ネパールで「年収22万円の国」を体験してみた

私自身は、将来の目標として

オカダ
オカダ

「月の半分を物価の安い国で暮らす」
「看護師資格+副業で、場所にとらわれない働き方をする」

というライフスタイルをイメージしています。

その検証として選んだのが、年収22万円前後と言われるネパール
現地では、

  • 空港から市内まで白タクと交渉してみる
  • 配車アプリ「inDrive」で値段交渉をしてみる
  • ロストバゲージで3日間空港に通うはめになる

……など、日本ではまず経験しないようなことが次々に起きました。

ただ、それを単なる「トラブル」として終わらせるのではなく、

オカダ
オカダ

「空港の裏側ってこうなってるんだ!」
「ネパールの物価感覚はブログのネタになるな」

と、社会勉強&コンテンツの種として楽しむスタンスで過ごしました。


海外クライアントと語学学習

「デザインで月100万円」を目指すために必要なこと

Aさんには、デザイナーとしての大きな目標があります。

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「いつかアメリカのクライアントさんから、
直接デザインの依頼を取れるようになりたい」

そのための条件として、

  • デザイナーとして月100万円前後を安定して稼げる力
  • ビジネス英語でやり取りできる語学力

の2つが必要だと感じているそうです。

インタビュー中、2人で一致したのは、

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「日本で机の上でだけ英語を勉強するより、
実際に海外に出て英語を使わざるを得ない環境の方が伸びる」

という考え方。

私自身も、ネパールでのコミュニケーションに苦戦したことから英語力の必要性を痛感し、
フィリピンへの1ヶ月の語学留学(約40万円)を本気で検討しています。


看護師がキャリアチェンジ・副業を考えるときに大事なこと

今回のインタビューを通じて、2人に共通していたのは

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「看護師の仕事が嫌だから逃げる」のではなく、
「自分らしく生きるための選択肢を増やす」という視点

でした。

Aさんからのメッセージ

  • 夜勤がしんどい、将来が不安……と感じたら、「他の道」を用意しておくのは全然アリ
  • 職業訓練校は思っているほど狭き門ではなく、目的意識を伝えられれば十分チャンスがある
  • 看護師一本しかない状態より、「看護師+α」の状態の方が、かえって看護師の仕事も続けやすくなる

私(インタビュアー)からのメッセージ

  • 物価の安い国を実際に歩いてみると、日本とは違う生き方・働き方のイメージが一気に広がる
  • 失業保険・職業訓練・海外滞在……どれも一長一短があるので、
    「何を優先したいか」を決めて制度を選ぶのが大事
  • 看護師のキャリアは、
    病棟→外来→訪問看護だけじゃなく、副業・デザイン・海外・インタビューなど、もっと自由でいい

2年後、「お互いに稼げるようになっている」未来へ

インタビューの最後に、私たちはこんな約束をしました。

オカダ
オカダ

「2年後、お互いがそれぞれのフィールドで稼げるようになって、
ドメインパワーや集客実績を報告し合いましょう」

  • Aさんは、看護師×デザイナーとして
  • 私は、応援ナース×ブログ×インタビュー×海外という軸で

それぞれの道を歩きながら、またどこかで進捗報告ができたら最高だなと思っています。


よくある質問 Q&A

Q1. 職業訓練校のWebデザインコースって、未経験でもついていけますか?

A. Aさんも「完全未経験+Windowsに不慣れ」な状態からのスタートでしたが、
Illustrator・Photoshop・HTML・CSSなどの基礎は一通り学べたそうです。

独学だとエラーや設定で必ず詰まりますが、
「その場で講師に聞ける」「一緒に悩める仲間がいる」ことで、
未経験でも前に進みやすいと感じたとのことでした。


Q2. 年齢がネックになりませんか? 30代・40代でも通えますか?

A. Aさんのクラスでは、年齢で疎外されることは全くなかったそうです。
「初心者同士で励まし合える空気」で、真面目に通っていれば問題なしとのこと。

訓練校の募集条件は自治体やコースによって違うので、
自分の地域のハローワーク・パンフレットで条件を確認するのが確実です。


Q3. 職業訓練校の倍率や試験内容が不安です…

A. Aさんが通った時期はコロナ禍明けで倍率は高めだったそうですが、

  • 試験は「難関」というほどではなく、一般教養レベル
  • 面接で特に見られていたのは
    • 本当に通えるか(出席できそうか)
    • 真面目に学びたい気持ちがあるか
    • 目的意識を持っているか

だったと感じたそうです。

「何となく興味がある」よりも、
「どういう働き方を目指したいか」まで言葉にしておくこと
合格への一歩になりそうです。


Q4. 看護師を続けながらでも、職業訓練校に通えますか?

A. 本文のAさんは「子育て+退職」がきっかけで通学しているため、
今回の例では“フルタイム看護師+通学”の両立までは分かりません。

ただし多くの訓練校は「平日昼間・週4〜5日通学」が多く、
常勤夜勤ありの勤務と両立するのは現実的にはかなりハードなケースが多いです。

  • いったんパートや日勤のみ勤務に切り替える
  • まとまった休職期間をとる

など、自分の体力や家計とセットで考える必要があります。


Q5. 看護師×デザイナーのダブルワークって、どんなイメージですか?

A. Aさんの場合は、

  • 本業:介護系の看護師(体力的には比較的ラクな職場)
  • 副業:デザイナー(月4万円ほどの収入)

という形で働いています。

副業の内容は、知人のホームページ制作、
LINEリッチメニュー、ブログやYouTubeのサムネイルなど、
「身近な人の困りごと」からの依頼が中心とのこと。

「看護師しか選択肢がない状態だと、しんどくなったときに逃げ場がない。
でも『デザインでも稼げる』感覚が持ててから、看護師の仕事もそこまで苦じゃなくなった」
という言葉が印象的でした。


Q6. 失業保険をもらいながら、海外に行くことはできますか?

A. 記事の中では、

  • Aさん:失業保険を受給しながら職業訓練校に通っていた
  • インタビュアー(あなた):
    • 現在はあえて失業保険を受給していない
    • 理由は「受給中はいつでも働ける状態で日本にいることが条件」だから

と書かれています。

つまり、失業保険を受給しながら自由に海外を行き来するのは基本的に難しいという立場です。
制度の細かい条件や運用は地域や時期によって変わる可能性があるため、
具体的な計画がある場合は、必ずハローワークで最新情報を確認してください。


Q7. 物価の安い国で暮らす場合、どれくらいお金があればいいですか?

A. 本文では「ネパールは年収22万円前後の国」と紹介していますが、
実際にいくらで暮らせるかは、滞在スタイル・住む場所・物価の変動によって大きく変わります。

この記事のポイントは「具体的な金額」よりも、

  • 日本以外の物価感覚を体験すると、
    「日本だけが人生の舞台じゃない」と実感できる
  • 看護師資格+副業があれば、
    物価の安い国での暮らし方も選択肢に入ってくる

という“マインドの広がり”にあります。


Q8. いきなり看護師を辞めるのが怖いです。どう動き始めればいいですか?

A. 記事のメッセージは、

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「看護師を一気に辞める」ではなく、「看護師+α」をつくろう

というものです。

具体的な一歩としては、

  • 夜勤がつらいなら、まずは「副業の種」を探してみる
  • 職業訓練校のパンフレットや説明会をチェックする
  • 物価の安い国の情報を集めてみる
  • いきなり退職ではなく、「週○日だけ別の働き方を試す」

など、小さく試せる選択肢はいくつもあります。

「とはいえ、転職サイトって本当に使っていいの?」と不安な方は、口コミでよく聞くデメリットを分解して、「後悔しない使い方」をまとめたこちらの記事も参考になると思います。
→ [看護師転職サイトは使わない方がいい?知恵袋の理由を分解→後悔しない5つの使い方]


Q9. 英語や海外が苦手でも、キャリアチェンジに挑戦できますか?

A. Aさんも、最初から「海外クライアントと仕事できる英語力」があったわけではありません。
記事の中でも、

  • 「日本で机の上だけで英語を勉強するより、実際に海外に出て使わざるを得ない環境の方が伸びる」
  • インタビュアーのあなたもネパールでの経験から、
    フィリピン語学留学を検討している

という流れになっています。

「完璧にできるようになってから動く」のではなく、
「動きながら学ぶ」スタンスでOK
というメッセージです。

まとめ|看護師のキャリアチェンジは「一気に辞める」じゃなくていい

最後に、今回のインタビューのポイントを整理します。

  • 夜勤や理不尽な環境に違和感を覚えたら、「看護師しかない」状態から抜け出す準備をしてOK
  • 職業訓練校は、目的意識を伝えられれば年齢に関係なく挑戦できる現実的なルート
  • 看護師×デザイナーなどのダブルワークは、メンタルのセーフティーネットになる
  • 失業保険・職業訓練・海外渡航にはそれぞれ条件があるので、
    「お金」か「自由度」か、どちらを優先するかを決めて選ぶ
  • 物価の安い国を実際に体験すると、「日本だけが人生の舞台じゃない」と実感できる

あなたは、どの一歩から踏み出しますか?

  • 夜勤がつらいから、まずは副業の種を見つける
  • 職業訓練校の説明会を調べてみる
  • 物価の安い国について情報収集してみる
  • いきなり退職ではなく、「看護師+α」の状態をつくってみる

どれも立派な一歩だと思います。

もし

<strong>Aさん</strong>
Aさん

「自分も看護師以外の道を模索したい」
「職業訓練や海外生活について、もう少し具体的に知りたい」

と感じたら、ブログ内の関連記事やインタビュー記事も、ぜひあわせて読んでみてください。


一緒に、病まないためのキャリア戦略を考えていきましょう。