※本記事にはPRを含みます


『新人配属は一次か三次か?』
この問いに、はっきり答えられる人は多くありません。

「三次は怖そう…でもキャリアに有利?」
「希望外の配属で心が折れそう」
「夜勤導入ってどう乗り越えるの?」
——そんなあなたのモヤモヤを、看護師歴20年のリアルな体験談から解きほぐします。
この記事では、
・大学病院ICU(3次救急)〜地域の一次救急・外来救急
・三次で直面するギャップとその越え方
・希望外配属の乗り越え方(言葉・思考・行動)
・早期夜勤導入の段階化テンプレ
を、実際に使える言葉とフレームで具体的に解説します。
今つらくても、大丈夫。
「1年だけ頑張る」の先に、あなたのキャリアの選択肢は広がります。
この記事でわかること
・最初の配属は三次推し:三次で土台を作ると一次への移行は容易。逆は難度高。
・ギャップ対処は“段階化×言い方”:早期夜勤も、見学→共同→単独少数→通常の段階表で安全に。
・希望外配属は“1年コミット”で修行モード:折れないための言葉と手順を持つ。
こんな“あなた”へ(共感)
- 「一次と三次、どっちが正解?」と配属を前に震えている新人さん。
- 「希望外配属で心が折れそう」な若手さん。
- 「夜勤導入をどう設計すれば安全?」と悩む教育担当さん。
——あなたのモヤモヤ、ここで言語化します。
回答者プロフィール(要約)
- キャリア:大学病院ICU(約2年)→ 一般・混合病棟(約6–7年)→ 現職(約12年)外来救急/一次救急。
- 体感:一次は三次・二次に比べ相対的に忙しさは少なめ。ただしコミュ量や地域連携は濃い。
一次・二次・三次の“ちがい”を30秒で
- 一次救急:めまい・熱中症・軽症事故など地域の受け皿。
- 二次救急:中等症中心(病院により体制差)。
- 三次救急:重篤例・高度治療(大学病院など)。
👉 想定する急変頻度と機器・連携の複雑性が上がるほど、求められる“準備”が増える。
結論:新人は「三次」を勧めます(理由は2つ)
- 選択肢が広がる:三次→一次は“降りやすい”が、逆は難しい
- 自己効力感が残る:ICUで“通用した”体験は、その後の現場で背骨になる。

三次での2年は短く見られるけれど、逃げずにやれたという記憶が今の自信になっている。
三次ICUで新人がつまずく3つの壁とその乗り越え方
よくある壁
- 英語表記の機器設定/人工呼吸器/CHDF/“点滴7~8本”の多系統管理
- 早期夜勤の要求(5月〜)
- きつい言葉・理不尽な場面
サバイバルの型
- 分解学習:機器は「目的→主要3操作→安全域」だけ先に掴む
- 報連相テンプレ:15秒で結論→「5分後に要点を再確認させてください」
- 合意の言葉:「今日はここまでにして、明日は○○まで進めます」
- 記録で身を守る:事実・時間・関与者・対応を記録(感情は別ノートに)
「辞めたい」と思いながら通勤した日々もあった。
👉 そんな時、同じように苦しんだ1年目看護師の話も読んでみてください。
[急性期オペ室で学んだ失敗と乗り越え方|インタビュー記事はこちら]
「希望外配属の乗り越え方|1年目のメンタル戦略」
- 1年限定コミット:「ここは修行。1年やり切ったら選ぶ自由が増える」
- 言い方で損しない
- 「安全確保のため、要点を5分で整理して再報告していいですか?」
- 「結論:Aさんは○○。理由は2点、依頼は1点です。」
- 距離と境界線:陰口には関与しない・記録する・距離を置くをセットで。
あわせて読む:揉めずに進める退職交渉の全ステップ(看護師向け保存版)。伝え方・引き止め対処・最終出勤までの段取りを具体例つきで解説。
「ここは修行。1年やり切ったら選ぶ自由が増える」
👉 三次からキャリアを広げた看護師のリアルな働き方はこちら
[【看護師のキャリア】ICUから美容クリニック、そしてSNS副業へ|月収・働き方・転職のリアル]
教育の“言い方”だけは折れない

正しい内容でも、言い方が雑だと人は動けない。
- “非難→事実→打ち手”の順にはしない(非難は排除)
- 行動ラベルで伝える
- 悪例「遅い」
- 良例「10:15時点で採血準備が未完。優先順位表を一緒に直そう」
夜勤導入の段階化テンプレ 5週間で身につく夜勤テンプレ

ステージ | 内容の要約 | 主な目的・チェックポイント |
---|---|---|
Stage 1 | 日勤基礎 | 物品・導線/評価の言語化 |
Stage 2 | 見学夜勤 | 安全確認(ルート・点滴) |
Stage 3 | 共同受け持ち | ペアで2–3名+合言葉設定 |
Stage 4 | 単独少数 | 模擬訓練後に単独夜勤へ |
Stage 5 | 通常夜勤 | 救急コール対応の即応訓練 |
- Stage1|日勤基礎:物品・導線/観察記録/評価の言語化
- Stage2|見学夜勤:受け持ち0、ルート・点滴手順の安全確認
- Stage3|共同受け持ち:2–3名を先輩とペア、異常時の合言葉を決める
- Stage4|単独少数:急変シナリオの模擬訓練後に移行
- Stage5|通常:救急コール→初動30秒の手順を言語化・確認
到達チェック(例)
- インシデント0/事前要約で報告できる/優先順位シートを運用
夜勤導入に不安がある方は、他業種から看護へ転職して夜勤を乗り越えた実例も参考になります👇
[自衛隊出身の男性看護師が語る、夜勤克服のステップ]
外来・一次救急へ“降りた”あとのリアル
- 楽になる点:急変想定の幅・連携の型が身につき、判断の土台がある
- 新しい苦労:説明・接遇・地域連携のコミュニケーション量が増える
- でも——家族時間や生活リズムは整えやすい。そこに幸せがある人も多い。
でも——家族時間や生活リズムは整えやすい。そこに幸せがある人も多い。
👉 看護師×薬剤師カップルのリアルな生活と乗り越えた壁はこちら
[医療職同士の結婚・同棲体験談|薬剤師Bさん夫婦インタビュー]
メッセージ(背中押し)
「辞めたい」と思いながら通勤した日々もあった。
それでも、三次での“通用体験”は、あなたの背骨になる。
1年だけ頑張る。合言葉は——
「今日はここまで」「15秒で結論」「迷ったら先に呼ぶ」。

大丈夫、あなたはやれる。
三次の夜勤はいつから?配属が不安な新人のQ&A
Q. 三次は向いてないかも…
A. 段階化と伴走があれば十分可能。疲弊しない設計で守りながら伸びる。
Q. 夜勤はいつから?
A. 日数ではなく段階の到達で判断(見学→共同→単独少数→通常)。
Q. 希望外配属で折れそう
A. 1年コミット+進捗の数値化(できた観察/処置)で自尊心を守る。
プライベート時間や生活リズムは整えやすい。そこに幸せがある人も多い。
👉 地方で落ち着いて働く“精神科応援ナース”という選択もあります
[函館での6か月体験談はこちら]
Q. 最初から一次に行くのは?
A. あり。ただ、将来の選択肢と土台づくりの観点で三次→一次は有利。