介護の仕事は「好き」だけじゃ続かない?元介護職の私がウェブライターに転身した理由

介護の仕事は「好き」だけじゃ続かない?元介護職の私がウェブライターに転身した理由

※本記事にはPRを含みます。

体験談/一般情報であり、個別の医療・法律・投資助言ではない

<strong>Kさん</strong>
Kさん

「介護って大変そう…」

——その不安、私も同じでした。

ホテル・営業を経て20歳で介護へ。現場経験/相談員4年を経て、いまはウェブライターです。
この記事でわかること

  • 未経験1年目のリアル(つまずきと乗り越え方)
  • 3K(きつい/汚い/危険)と向き合うコツ(給料/身体/人間関係の実践策)
  • 介護 → ライター転身転身の道筋(再現できるステップ)
    3分で読めます。目次へ↓

本記事は体験談・一般情報の共有を目的としており、個別の医療・法律・投資の助言ではありません。体調やご事情に応じて、必ず専門機関にご相談ください。緊急時は119、受診の判断に迷うときは #7119(救急相談)へ。※一部PRを含みます。
執筆:オカダ(認知症看護認定看護師/インタビュー・編集)
専門レビュー/内容確認:介護福祉士・社会福祉主事 Kさん(仮名)
公開日:2025-08-18 最終更新:2025-08-18
編集ポリシー:一次資料に基づき、最新の公的・学会資料へリンク。内容は年1回以上見直します。


「人の役に立ちたい」だけじゃない!私が介護にハマった理由

正直に言うと、排泄ケアには抵抗がありました。背中を押したのは、介護職の母の「介護は楽しいよ」のひと言。
現場に入ってみると、想像はいい意味で裏切られます。ホテル・営業で培った接客スキルがそのまま活き、特に認知症ケアは“目の前のパズルを一緒に解く”ような深さがありました。

<strong>Kさん</strong>
Kさん

「どう声をかければ安心できるかな」
「どんな話題なら笑ってくれるかな」

小さな試行錯誤を重ねるほど、介護は**“楽しい”に近づいていく**——そんな実感が芽生えました。

朝の着替えを拒否されるAさん
昨日の会話メモから**「昔の犬の話」**を切り口に雑談→笑顔になった瞬間に袖を通す。
“声かけの順番”を変えるだけで、所要時間が15分→5分に。

そして何より、1年目から「役に立てた実感」を得られる
介護はマニュアル通りにいかないからこそ、チームで正解を探し続ける面白さがある。
年数に関係なく、気づきや提案が評価される——それが、私がこの仕事に惹かれた理由です。

→ 次章「3Kの現実と向き合うコツ」へ


「3K」のイメージは今も健在?介護職の現実と向き合う

一方で、きれいごとだけでは語れない現実にも直面しました。

  • 給料・待遇:世間水準と比べると、まだ十分とはいえません。構造的課題が根強く、個人努力だけでは変えにくい部分があります。
    対策:求人票の処遇改善加算/夜勤手当/賞与実績を数字で比較。

参考:厚生労働省『介護職員処遇改善加算等について』(最終閲覧:2025-08-18)

  • 身体的負担:どれだけ気をつけても腰のリスクはゼロになりません。移乗や不自然な姿勢が続く日もあります。
    対策リフトやスライディングシートの有無移乗回数の目安腰痛研修の頻度を見学で確認。
  • 人間関係:介護はチームで動く仕事。派閥や価値観の違いに悩むこともあります。
    対策申し送りの雰囲気記録ツール教育担当の有無を見学でチェック。

大事なのは現実を否定しないこと。
それでも続けたいなら、続けられる環境を選ぶ。

厚生労働省 公式|介護・看護作業による腰痛予防ガイド(PDF)

コロナ禍が私の働き方を変えた理由

順調にキャリアを積んでいた矢先、コロナ禍が直撃。
クラスター発生でスタッフは減り、不安を抱えたまま現場に立ち続ける日々。その時、心に芽生えた問いがあります。

<strong>Kさん</strong>
Kさん

「もし体調を崩したら、私は働けなくなる?」
収入の柱が1本だけで大丈夫だろうか?」


そこで始めたのが、介護と両立できる副業=ウェブライター。商業高校で培ったPCスキルも追い風になり、少しずつ確かな2本目の柱へ。


介護士からウェブライターへ!転身を決めた理由

副業が軌道に乗り、介護の収入を超える月が出てきた頃、私は真剣に悩みました。

  • 介護は身体が資本。ケガや体調不良で働けなくなるリスクがある。
  • ライティングはパソコン1つで場所や時間を選ばず働ける。
  • 出産後も、ペースを調整しながら継続できる。

最終的に私が選んだのは、「どちらも大切にするために、順番を変える」という選択。
介護で学んだ観察力・共感力・言語化力
は、文章の仕事で確かな強みになりました。

➡️次に読むなら


これから介護を選ぶあなたへ——等身大のメッセージ

介護は、誰かの暮らしを今日から良くできる尊い仕事。
だからこそ、「好き」だけでは続けにくい現実も、最初から正直に握っておいてほしい。

  • お金・身体・人間関係の3点を、感情論ではなく戦略で整える。
  • 施設選びはHPやSNSの更新状況IT化の進み具合育成体制を要チェック。
  • 副業・資格・学び直しなど、もう一つの選択肢を早めに持つ。

そして何より、「向いていない」と感じたら、辞めてもいい
それは逃げではなく、自分の人生に責任を持つ決断です。


今日からできる3ステップ

  1. 情報を3つ集める(15分):候補施設のHP・SNSを見て**「魅力3/不安3」**をメモ。
  2. 見学を申し込む(チェック3点)記録・申し送り・育成の様子を確認。チームの空気は現場でしか分かりません。
  3. 保険をつくる(週1h)副業のタネ or 学び直し(介護福祉士/ケアマネ/IT/文章力)を小さく始める

まとめ:働き方は“OR”ではなく“AND”で選べる

介護が好き。けれど、将来が不安。
——その両方の気持ちを抱えたまま、私たちは進んでいい。

介護の現場で培った力は、次のキャリアに役立つはず
あなたが選ぶ「ANDの働き方」が、暮らしの安心仕事の誇りを両立させてくれますように。

迷っているあなたへ。

<strong>Kさん</strong>
Kさん

大丈夫。小さく始めて、続けながら、選び直せます。

「参考資料」

厚生労働省 公式|介護・看護作業による腰痛予防ガイド(PDF)

参考:厚生労働省『介護職員処遇改善加算等について』(最終閲覧:2025-08-18)